池上清子教授

「多様性の大切さ」

Q.先生の経歴について教えてください。
 国連機関(国連難民高等弁務官事務所,国連本部,国連人口基金)とNGO(ジョイセフ,IPPF)とを経験しているという意味では珍しいと言われます。開発を,NGOの現場と国連の政策提言との両面から,見てきました。50か国以上の途上国での経験(アジア,中南米,アフリカ地域)を活かして,現実の村で起きている開発の現場を,授業に活かしていきたいと思います。
 そんな経験から学んだことのひとつが,多様性の大切さであり,物事を多面的に見るという姿勢です。

Q.インターネットを使った通信教育についてのご感想は?
 学ぶことは,いつでも,どこでも,だれにでも,その機会があるべきだと考えています。一度社会に出てから,また学生になり学びを続けることは,仕事との両立を含めて,大変であることは事実です。しかし,年齢に関係なく,仕事の区切りができたとき,退職したとき,そして,逆に仕事が忙しくて考える時間がないとき,資格をとりたいとき,などがチャンスだと思っています。自分で少し考えをまとめてみたいとか,自分の仕事を振り返ってみたいとか,動機はさまざまでしょうが,そんな時に,強い味方になってくれるのがインターネットという現代文明の利器をつかった通信教育だと思います。仕事との両立や家族との時間不足など,苦しいことがあるかもしれませんが,通信教育ならば,夢を追うことが可能だからです。この意味で,通信教育は「教育の多様性」を,提供していると感じています。
 サイバーゼミでは,世界中どこにいても,ゼミ参加者の顔も見えますし,声も聞こえます。海外からのアクセスもできるという意味でも画期的だと考えています。加えて,オフのスクーリングや集合ゼミなどを通して,直接のコミュニケーションも可能です。特に,公式スケジュールが終わった後の懇親会での議論は,さまざまな体験を持つ学生さんたちだからこその,醍醐味があります。
 課題は,学生さん達が,学ぶという強い動機を継続し,時間をうまく使うことができるのかという点に尽きると思います。フルタイムの学生さんが悩まなくてすむ課題ですが。。。でも,強い味方になってくれるのは,一緒に苦労しているゼミの仲間たちの,励ましだと思います。一緒に学ぶという楽しさだと思います。