秋草俊一郎准教授

Q.先生の経歴について教えてください。
 私が出たのは新設の学科で、研究領域をひとつの分野に限らず、横断的に考えることが推奨される場所でした。そこでさまざまな先生の指導を受けながら、亡命作家やその翻訳について博士論文を書きました。二つ以上の言語で作品を書く作家がグローバル化のすすむ現在増えてきていますが、そういった文学を研究しました。
 その後、海外の大学に留学して研究するにつれ、研究テーマを移民文学や翻訳研究、世界文学に広げてきました。

Q.インターネットを使った通信教育について,どのようにお考えですか?
 インターネットによって研究活動の可能性は大きく広がりました。たとえば,ILL(インター・ライブラリー・ローン)やScan & Deliver Serviceがきわめて発達したアメリカの大学に在籍していると,資料集めがほとんど家から一歩も出ずにおこなえ,論文が書けてしまうこともあります。その分,図書館のかび臭い書庫の奥で,汗水たらして論文を探し出してコピーをとるときの身体感覚のようなものは失われてしまったのかもしれませんが。
 教育に対してもインターネットを使うことで,双方向的に学習をおこなったり,反転授業のような新しい学びの可能性があるとはすでに言われています。昨年は文化情報の先生方とMOOCと呼ばれるインターネット講座にもチャレンジし、多くの受講生にめぐまれました。もちろん,まだ私自身もふくめて,未開拓な分野であることはまちがいなく,大きなチャレンジだと思っています。