川中敬一教授

Q.先生の経歴について教えてください。
 国内外の多くの方達に多大の迷惑をかけるので,経歴の内容に関する詳細を述べることは,控えさせて頂きます。ただ,大学卒業後,一貫して国家や社会,個人の尊厳と安寧を願って勤務してきたつもりです。
さて,公務員時代に国費によって修士課程と博士課程で学ぶ機会を与えられたことは,私の研究姿勢に決定的な影響を与えました。国費とは,国民の税金です。つまり,私が取得した学位は,国家と国民へ恩返しとして還元するためのものであるということです。この研究姿勢の基軸は,決して揺らぐことはありません。もしも,揺らげば私は「人」として失格ですから。

Q.インターネットを使った通信教育について,どのようにお考えですか?
 本音を言えば,インターネットに過度に依存した教育には戸惑いを覚えています。インターネットの有為性を否定するつもりはありません。ただ,インターネットが包摂する危険性への顧慮なく依存することに戸惑いを覚えるのです。
インターネットを利用する際,ともすれば人間は沈思熟考を怠る傾向を否定できないと感じています。インターネット使用に際して,その簡便性と迅速性によって,「じっくり考え,じっくり見極める」という動作を素通りしてしまう人達が多いことは事実でしょう。
 修士課程における学習は,上記した沈思熟考が強く求められます。また,個々の細部ではなく,全体の論理性が重要となります。そうした修士課程の特性に照らせば,上記した危険性は十分に意識されるべきでしょう。
他方,簡便性と迅速性は,学生と教員との意思疎通の適時な実施を可能とします。無論,両者とも稚拙な文を送信し合って,「何を言っているか分からない」とうい場面も生じるでしょう。しかし,そこはインターネットの利点を活かして,頻繁に遣り取りすれば良いのです。更には,学生と教員とが直接面会して意思疎通するという方法を補用すれば,インターネット通信教育の欠点を補完することは可能と考えます。これが,スクーリングです。
ようするに,インターネットの限界と危険性を十分意識して,これを補う手段を講じておけば,それを使用した通信教育は,効果を挙げることができるということでしょう。