大熊圭子准教授


「基本的にはあいまい性がテーマです。」

Q.担当科目を教えてください。
 「科学哲学特講」を担当しています。科学と哲学の二つは相いれないものという感じがするけどそれが一緒になったものっていったい何?と聞かれることがよくあります。でも科学も人間の営みの一つである以上,そこには必ずその科学者なりの哲学があるはずです。科学の歴史や科学理論の特色や方法を学んでいきますが,その中でいろいろな人たちの哲学がどんなものであったのかについて興味をもってもらえたらと思っています。それから科学哲学を学ぶことによって,科学技術の時代といわれる現代における哲学の役割を,それぞれが考えていくきっかけになればよいと思っています。

Q.先生のゼミの特色・院生のテーマは?
 テーマはさまざまです。自分が普段感じていること,疑問に思っていることを哲学的に考えてみたいという人が多いのではないでしょうか。一人で研究するだけではなく,ゼミ生同士が議論できる楽しい場を積極的に作りたいなと思っています。

Q.先生の研究テーマについてお聞かせください。
 もともと技術屋でファジィ理論をかじっていたので,基本的にはあいまい性がテーマです。ファジイで扱うあいまい性は主にことばに関するものですが,それだけではなく境界領域というもの一般に興味があります。いろいろな学問の境界領域というと「学際的な」ということばが浮かびますが,学際的な学問の一つではないかと思う複雑性も最近の研究テーマの一つです。それから,もともと理系(正確には工学系)にいて,その後哲学といういわゆる文系に移った人間としては,科学技術時代における哲学の役割がとても気になります。哲学の存在意義のようなものが一体どこにあるのか。最近は感性を軸に,科学技術と哲学の関係について研究を進めていきたいと考えています。