田嶋倫雄准教授

Q.研究者になられたきっかけや,これまでの経歴などについてお聞かせください。
 大学卒業に際して勉強がまだまだ足りないと感じていたため,自分への力試しのつもりで大学院の入試を受験しました。運だけで合格したようなものでしたが,英米文学をより深く研究していくうちに,面白さがどんどん増してやめられなくなってしまったのです。
 大学院博士課程前期の修了後,アメリカの短大で日本語と演劇の解釈について二科目担当していましたが,日本にいてもアメリカにいても学生は自分を正当化したい願望,他者を知りたい欲求,将来への不安に対する戸惑いなど,心の内を吐露します。日本での大学院では英文学を研究していて感づいていましたが,やはり人間の情意面は様々な言動に影響を及ぼし,またその言動が自分の情意面に響いてくるものだと,教室環境にいて強く感じました。そういった学習段階の人間の情意面を考慮した教育というのを強く意識し始めたころに,私の研究者の道に本格的に入り込むことになったのだと思います。

 現在では,学部の授業では歯学・医学系の学生を受け持っているため,特定分野の英語教育やその分野の語彙習得にも興味をもっています。

 また,英米文学研究の名残のようなものも感じているので,イギリスの現代演劇などの舞台関連の本なども,時間の隙をみつけては,読み進めています。学生のころは短期留学を繰り返し,アメリカ,ニュージーランド,そしてイギリスなどの大学を転々としました。しかし,演劇のような舞台パフォーマンスはどの国に行っても興味深いものです。

 人の心と学習効果はまだまだ分からないことだらけで私も五里霧中な状態が続いていますが,それでも少しずつ見えてきた部分もあり,その知識を生かし,大学院での講義に役立てられたら幸いです。